2025年2月1日土曜日

七ならべ  2025年1月

冬のひみつに
気づいた朝は
ココアの湯気も
どこか浮かれて
雪のにおいも
メロディーになる
その衝動を
確かめたくて
挽いたばかりの
文字を記した
重いとびらを
押し開けるんだ
ぼくの記憶の
白い平野で
だったん人は
踊りつづける
(2025年1月9日)




あしたの窓に
映し出される
ひとりぼっちの
スマートフォンが
つながることも
知らないままに
無口な冬を
彷徨っている
目に留まらない
つぶやきたちが
枯れない花に
化ける夜には
あたためていた
使役動詞も
何もできずに
吹雪かれるだけ
(2025年1月10日)




血豆を空に
飾りたいのは
過去の痛みが
捨てられなくて
一筆書きの
あなたのことば
草の匂いと
やわらかい風
今もこうして
探してるんだ
痛みはきっと
月にかわるよ
(2025年1月24日)