冬のひみつに
気づいた朝は
ココアの湯気も
どこか浮かれて
雪のにおいも
メロディーになる
その衝動を
確かめたくて
挽いたばかりの
文字を記した
重いとびらを
押し開けるんだ
ぼくの記憶の
白い平野で
だったん人は
踊りつづける
(2025年1月9日)
あしたの窓に
映し出される
ひとりぼっちの
スマートフォンが
つながることも
知らないままに
無口な冬を
彷徨っている
目に留まらない
つぶやきたちが
枯れない花に
化ける夜には
あたためていた
使役動詞も
何もできずに
吹雪かれるだけ
(2025年1月10日)
血豆を空に
飾りたいのは
過去の痛みが
捨てられなくて
一筆書きの
あなたのことば
草の匂いと
やわらかい風
今もこうして
探してるんだ
痛みはきっと
月にかわるよ
(2025年1月24日)