秋の夜にふたり交わした約束はぼくの中ではまだ有効です
細々と繋がっていた糸が切れ九月の空は生き急ぐ青
サヨナラを手に入れるため青白い星に来たんだ空を飛び越え
大切な夜もいずれは過去になる
スマホがどんどん重くなるんだ
星だって誰に見つけてもらえるか期待しながら光ってるんだ
感情の数だけ夜は深まってぼくもいつかはぼくじゃなくなる
足音が秋夜に溶けてしまうから月の行方はもう追えません
どこまでも続く線路を憎んでもきのうはきのう、あしたはあした
太陽の孤独が闇に溶けてゆくわたしひとりに余韻残して
あきらめが悪い俺たちだったけどオレンジ色の空が眩しい
週末が勝手にいなくならないか心配だから眠れないんだ
鍋底のような待合室にいて空の青から目を逸らしてる
かき分けて進んだ先に待っている感情の墓、白い沈黙