2024年11月2日土曜日

短歌  2024年10月

 吐く息が白くなっても両手には青い記憶が残っているよ




地下鉄を見送るように長過ぎた季節の影が綻んでゆく




オーロラが現れるまで不器用で無色な恋を思い出してる




初雪は夜のあいだに消え去ってベッドの上に残る残像