海のない日常にまだ慣れなくてどこで弱音を吐けばいいのか
くたびれた車窓からみる夕焼けのために一日窓のない部屋
肉体の境界線を消し去って誰も知らない宇宙になりたい
饒舌な日曜夜の雨音がきみの代わりにさよならという
この夜はぼくのことばを受け止めてくれるだろうか。鰐になろうか。
体内の六割ほどが水分でその他はすべて青いため息
知らなくて良いことばかり知らされて今にも雨が降りそうな雲
沈黙の扉をあける鍵はなくふたりの恋は7KB
すれ違うことも許されないふたり夏のしずくを五線譜に置く
結んでた星をほどいたぼくのこと七つ数えるうちに忘れて
快速が飛ばした駅で待っているぼくがこれから出会う灼熱