暦ではまもなく夏がやってくる蝦名達夫を走らせたまま
(2024年5月1日)
燃え盛る赤一色の烈火でも伊勢大夢なら消してくれるさ
(2024年5月3日)
鯉のぼり泳ぐ立夏に佐野恵太長い沈黙裂くデスターシャ
(2024年5月5日)
あの日みた夢、横浜の空高くまた追いかける覚悟ならある
(2024年5月6日)
プーさんが無事であるならそれでいいあとは反撃するだけだから
(2024年5月10日)
風強い土曜の午後に七点差ひっくり返す汽笛は響く
(2024年5月11日)
沈黙の微風の中でただひとり東克樹は腕を奏でる
(2024年5月17日)
浪漫とは晴れた五月のハマスタで中川颯が風を切ること
(2024年5月18日)
希望への経路を照らすかのように0を並べるアンソニー・ケイ
(2024年5月21日)
筒香が放物線を描くなら俯くわけにいかないんだよ
(2024年5月22日)
夜を裂くようにタイラー・オースティン夏の鼓動を鳴らし続けろ
(2024年5月23日)
極限に向かい続ける伊勢大夢今夜のことはどうか忘れて
(2024年5月24日)
五時間の試合の後に遺された黒い疲労といくつかの謎
(2024年5月25日)
風が吹き雨が溢れる夜だって蝦名達夫は弾き返すさ
(2024年5月28日)
諦めが悪いぼくらは森敬斗の勝負強さを信じてたんだ
(2024年5月31日)
TAがファールボールを追いかけるそれをぼくらはトラウマと呼ぶ
(2024年5月31日)