枯葉には枯葉の衝動があって
どれだけの後悔を描けるだろう
(2023年11月18日)
どんなに笑顔で終えたとしても
流れ星のその先を正視できない
(2023年11月19日)
海の色がかなしくなってきた
こんなにもやり残したことが
(2023年11月22日)
ぼくは背中で冬を待っている
ためいきを丁寧に剥くように
(2023年11月22日)
月光に照らされ透きとおってゆく
あの夜がきみと震えていたように
(2023年11月23日)
夜はことばで満ちてしまうし
見えないものに振り回される
(2023年11月24日)
ぼくだけの朝焼けをかかえて
坂道にも下心とかあるのかな
(2023年11月24日)
隠しきれないとわかっているから
冬の必然をもう一度読みたいんだ
(2023年11月25日)
捻れた夢が醒めてしまえば
わずかな色も奪われそうで
(2023年11月28日)
鶺鴒の跡を消さないように
ぼくはひとりじゃなかった
(2023年11月29日)
どうしたって朝が来る法則に
格言めいたことばはいらない
(2023年11月30日)